2019年12月14日

日本の革と欧州の革 後編

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前回の続き。
ではなぜ、ヨーロッパの革の取り扱いを始めるのか。

工房にある靴用の革を大雑把に捉えると、日本の革は、しなやかで適度な弾力があり、足馴染みが良い感じ。対してヨーロッパの革はより硬質で張りのある印象です。(あくまで個人の捉え方です、念のため)

工房にいらっしゃるお客さまの中には、足に悩みを抱えている方も多く、そのようなお客さまには優しくフィットし補強によって剛性の調整もしやすい日本の革が適していると考えています。しかし、ビジネスシーンでのカッチリとした雰囲気の着用に耐え、より型崩れしにくいという点では、やはりヨーロッパ産の革に軍配があがります。工房にも、そういったお客さまからの要望が増えてきてきたのが取り扱いを決めた大きな理由です。大きな括りでは私たちも皮革産業の中にいるわけですし、年々高まっていくであろう海外からの需要に対して、国際的競争力をつけておこうという意味も含まれています。

もう一つの理由はEUとのEPAの発効による、日本の皮革を取り巻く国際情勢の変化です。今まで高かった関税(革の種類により高いと60%)がこれから少しずつ下がってくることによって、日本の革の在り方と外国から入ってくる革の在り方の関係もやはり変化していくはずなのです。それを、どちらにも触れることによって、当事者として見ていきたいと思っています。

長くなりましたが、こんなことを考えてヨーロッパ産の革の取り扱いを始めることとしました。本来、対外的に書くことではないかもしれませんが、現時点で感じている皮革産業と自分の立ち位置確認のためにも書いておきます。

もちろん日本の良い革も継続して仕入れていきますので、工房お越しの際には、色々と比べてみてください。それだけでも楽しめると思います。

今回の画像はフランス産の革のサンプル。輸入革につきましては、まだまだこれから揃えていくところで、在庫が不安定な状態です。色々と試行錯誤しながら進めていきますので、お問い合わせはメールにてお願いいたします。

posted by cacica at 22:47| スタンダードライン

2019年12月13日

日本の革と欧州の革 前編

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今まで工房では、国産の革を使用していました。私自身が気に入っているというのが一番の理由ですが、もう一つの理由は日本のタンナー(革を鞣す工場です)を応援したいから。私たちのお客さまが、「作るなら地元の職人さんにお願いしたい」「日本の職人さんを応援したい」と仰って工房にお越しになるのと同じように、私たちも日本のタンナーと共に仕事をしていきたいという想いがあります。

革といえば、ヨーロッパが真っ先に思い浮かぶと思いますが、それに負けないような品質の革を作り出すタンナーが、日本にもあります。そんなタンナーの職人さんの作る良い革を探し、お客さまに紹介していくのも、靴工房の役割だと思っていますし、それが、ずっと厳しい状況が続いている日本の皮革産業の継続・発展に繋がるのではないかと考えています。

ではなぜ、ヨーロッパの革の取り扱いを始めるのか。長くなったので、次回に続きます。
ちなみに画像は日本の革です。

posted by cacica at 22:44| スタンダードライン

12月のショップオープン期間につきまして

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赤く色付いていた庭の櫨の木も少しずつ葉を落とす時期になってきました。

さて、12月は月末が年末年始のお休みにかかってしまうため、オープン期間を通常より少し早めて14日(土)〜28日(土)とさせていただきます。時間はいつも通り10:00-17:00、月曜定休です。

大切な方への贈り物や自分へのご褒美を探しに、是非いらしてください。

posted by cacica at 21:37| おしらせ