
今まで工房では、国産の革を使用していました。私自身が気に入っているというのが一番の理由ですが、もう一つの理由は日本のタンナー(革を鞣す工場です)を応援したいから。私たちのお客さまが、「作るなら地元の職人さんにお願いしたい」「日本の職人さんを応援したい」と仰って工房にお越しになるのと同じように、私たちも日本のタンナーと共に仕事をしていきたいという想いがあります。
革といえば、ヨーロッパが真っ先に思い浮かぶと思いますが、それに負けないような品質の革を作り出すタンナーが、日本にもあります。そんなタンナーの職人さんの作る良い革を探し、お客さまに紹介していくのも、靴工房の役割だと思っていますし、それが、ずっと厳しい状況が続いている日本の皮革産業の継続・発展に繋がるのではないかと考えています。
ではなぜ、ヨーロッパの革の取り扱いを始めるのか。長くなったので、次回に続きます。
ちなみに画像は日本の革です。