2015年03月26日

お客さまの靴

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外反母趾で足に合う靴がなかなか見つからないとのことで、オーダーをいただきました。
外反母趾に対して、靴屋は「治療する」という医療的なアプローチはできませんが、突出している部分が靴に擦れないようにしたり、変形を目立たなくしたりすることは可能です。

こちらのお客さまは、全体的にアーチがあまりない薄めの足で、そのことも合う靴が見つからない要因のひとつとなっているようでした。薄い足の場合、既成の靴では甲の部分での抑えが甘くなり、足が前に滑ってしまうことがあります。
今回は趾の付け根を適度に締めるとともに、土踏まずのアーチを痛みが出ない程度に持ち上げ、上下方向から足を挟むようにすることで、足の前すべりを防いでいます。

母趾付け根の突出に関しては、後足部から中足部にかけての肉付きを考えて、うまく足を収めることで目立ちにくくし、趾の重なりはトウスペースの高さを設けることによって対処しました。

パターンは木型を基にして通常通りにパターンを引くと平面的な印象になってしまったので、仮合わせの後に、少し抑揚をつけたラインに修正し、立体的に見えるよう心掛けました。

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○仕様(レディース)
表革:栃木レザースムース こげ茶
裏革:ナチュラル
手縫いステッチ:こげ茶
靴紐:こげ茶
ソール:こげ茶

posted by cacica at 22:04| スタンダードライン

2014年11月19日

お客さまの靴

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先日納品いたしました、川口市のお客さまです。
初夏の展示会の際にオーダーいただいた靴になります。

既成の靴ではいつも小指が当たってしまうとのことで、足を拝見すると、足の内側にボリュームがあり、そのために靴の中で足が外側に押し出された結果、小指が当たってしまうようでした。
小指が当たるというと、木型の外側面に補正を施すと思いがちですが、このような場合、いくら外側に補正をしても、その分、足が外に押し出されてしまうため、効果は得られません。足のボリュームのある木型の内側に肉付けをし、靴の中で足が適切な位置に収まるようにすることが必要になってきます。

その他、小さめな踵に合わせて木型の踵付近も削ってあります。
踵付近は削りすぎても当たりが生じてしまうので、あまり攻めすぎないようにした結果、若干のゆとりが残りましたが、フィッティングに関しては無事、「足が包みこまれる感じがして心地良い」との感想をいただきました。

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アッパー、ソールの色は、仮合わせの際にオーダーいただいた奥さまのカジュアルラインの色に合わせて決めていただきました。使用している革は違えどもお揃いの2足、仲の良いお二人によくお似合いでした。

○仕様(メンズ)
表革:栃木レザースムース 黒
裏革:ナチュラル
手縫いステッチ:こげ茶
靴紐:こげ茶
ソール:こげ茶(ゴム部分のみ黒)

posted by cacica at 20:30| スタンダードライン

2014年08月14日

クォーターブローグ

長らく「coming soon」となっていたクォーターブローグをスタンダードラインのページにアップしました。

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つま先と紐穴周辺のみに穴飾りのある靴。
程良くカジュアルな印象で、守備範囲の広い一足になります。

posted by cacica at 19:49| スタンダードライン

2014年06月15日

素材について

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サイトに、素材についてのページを追加しました。
オーダーで使用している革の詳細がご確認いただけます。
http://cacica.net/material.html
スタンダードライン、カジュアルライン、どちらのページも素材の欄からリンクしています。
今後、少しずつ充実させていければと思っております。

posted by cacica at 23:18| スタンダードライン

2014年06月03日

ソールのつま先部分

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Cacicaの靴のソールはスタンダードラインもカジュアルラインも、合成クレープでできています。
返りが良く滑りにくい素材で、アスファルトやタイル等が多い都市部を歩くのに適していると考えているからです。

最近はソールのつま先部分にのみ、革を使用しています。
一つは、つま先が削れてきたときに交換が容易になるように。

もう一つの理由は、カーペットの上を歩く際に、つまづきにくくするためです。
カーペットというと語弊がありますが、ショッピングセンター等にあるような起毛素材の床はゴムとの摩擦係数が高く、少しかすっただけで大げさにつまづいてしまうことがあるため、革底が滑ることを逆手にとって、それを防いでいるのです。

あまり見ることのない仕様ですが、使いやすさを考えた工夫の一つです。

posted by cacica at 23:35| スタンダードライン

2014年05月29日

キャップトウ

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一足は持っていたい、定番といえる靴。
シンプルで凛とした佇まいが魅力です。

posted by cacica at 23:25| スタンダードライン

2014年05月15日

スタンダードライン 始動

以前までの「パターンオーダー」にかわり、「スタンダードライン」が始動します。

今までの靴作りはトラディショナルな靴の形の間隙に、いかに自分らしさを入れていくかということを考えていましたが、これからのそれは、昔からある形に忠実であることを心掛けていきます。自分らしさを消していくので、目に見える部分で個性が見られるのは、素材の選び方、細かいところの仕様、ラインを描くときの癖くらいになるでしょうか。どのような部分が残っていくのか、自分でも楽しみです。

また、アッパーをシンプルにした分、それだけ目に見えない部分に力を注げるようになりました。
今まで以上に履き心地の向上に力を入れていきたいと思います。

靴の雰囲気も普遍的なものとなり、より皆さまの日常の足元に寄り添うものになるのではないかと思います。

まだ画像が間に合っていない箇所もありますが、スタンダードラインのページをアップしましたので、是非ご覧になってください。→standard-line

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こちらはフルブローグ。
穴飾りが全体に散りばめられ、つま先がウイングチップになっている靴です。
カジュアルな雰囲気なので、お休みの日の一足に最適です。

posted by cacica at 21:40| スタンダードライン

2014年04月06日

セミブローグ 製作中

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フルブローグを追うように、セミブローグ製作中です。
ギンピング(革の端のギザギザ)なしの仕様にしたこともあり、さっぱりとした印象。
これからソール周りの作業に入ります。

posted by cacica at 22:34| スタンダードライン

2014年03月13日

フルブローグ つり込みまで

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製作中のフルブローグサンプルがつり込みまで進みました。
今までとパターンバランスを少し変えて作っています。

posted by cacica at 22:46| スタンダードライン

2014年02月09日

穴あけ

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この春にパターンオーダーをリニューアルする予定なので、現在サンプルを製作中。
フルブローグの穴あけ、そんなに細かくしたつもりはありませんが、慣れないので、ものすごく多く感じます。

posted by cacica at 22:22| スタンダードライン