2016年07月23日

靴紐

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靴紐のバリエーションが増えました。今までの黒・こげ茶・ベージュに、緑・赤・オレンジ・青の4色が加わって、現在お選びいただける靴紐は全7色です。

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靴紐は、靴をオーダーいただかなくてもお求めいただけます。
月ごとのショップスペースオープン期間に工房にお越しいただければ、その場でご希望の長さにお作りすることが可能です。既成の靴に合わせてみたい方も是非。

posted by cacica at 22:52| 靴のこと・道具のこと

2016年02月16日

イトダマ+ジョウゴ

糸・紐関係が苦手です。
子どもの頃はそんなこともなかったように思うのですが、長い糸や紐を引っ張り出すと、必ずこんがらがってしまうのです。それが大人になるということなのでしょうか。

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今使っている麻糸の糸玉は、こんな状態です。

あまりにもひどいので、先日古道具屋さんで、漏斗を買ってきました。

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次に使う予定の糸玉にかぶせると、こんな感じ。
とても使いやすそうです。

とはいうものの、まずはこんがらがっている方の糸を使い切らなければならないので、
漏斗が威力を発揮するのは、まだまだ先になりそうです。

posted by cacica at 23:19| 靴のこと・道具のこと

2015年12月15日

靴紐は消耗品です

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先日、玄関で靴を履き、紐を結んでいると、紐がプツンと切れてしまいました。
紐靴は紐を締めることでフィット感を高めているので、履いたら締め、脱ぐときには緩めるのが基本なのですが、繰り返すとくたびれてきて、最終的には切れてしまいます。

切れてしまったからといって、使い方が間違っているのではなく、それは普通のこと。
むしろ、紐をきちんと使って靴を履けている証なので、とても良いことです。

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Cacicaでは長い紐を仕入れてきて、工房内で靴に合った長さに加工していますので、オーダーいただいた靴の種類に合わせて作るのはもちろん、お好みの長さの紐も作ることが可能です。
紐が切れてしまったり、端のメタルチップがとれてしまった場合はご連絡をいただければ、すぐにお作りいたします。

posted by cacica at 22:49| 靴のこと・道具のこと

2015年10月13日

トップリフトの厚さ

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Cacicaの靴のトップリフト(ヒール接地面のゴム)は、スタンダードラインもカジュアルラインも合成ゴム製です。

合成ゴムは、通常ソール部分に使われるもので、一般的なトップリフトよりも柔らかいのです。
私自身が硬めのトップリフトで歩き続けると踵が痛くなってしまうので、柔らかさを重視した仕様にしているのですが、どうしても減りは早くなってしまいます。

そのため、厚さを8ミリとやや厚めにして(通常は6ミリのものが多いです)、耐摩耗性を高めています。小さな工夫ですが、このような工夫の積み重ねが履き心地、使い勝手の良さに繋がっていくと考えています。

posted by cacica at 21:47| 靴のこと・道具のこと

2015年07月29日

スタンダードラインとカジュアルライン

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現在、オーダーはお客さまの足に合わせて靴を作るスタンダードラインと、サイズオーダーで手作りの既成靴ともいえるカジュアルラインの2つを両軸としています。

スタンダードラインは足に合わせて木型から製作するため、お客さま一人一人とじっくり向き合いながら工程を進めていくような感じになります。カジュアルラインでもオーダーいただいたお客さまとは試着の際に顔を合わせていますので、お一人お一人に対する思いはありますが、既成の靴ということもあり、どちらかというと、手の速さや正確さに重きを置いていく作業工程になります。
製法による工程数の違いもあるのかもしれません。

お客さまにしてみれば、オーダーという点では一緒ですし、それを作るのも同じように思えるかもしれませんが、作り手にとってはやはり違うものです。スタンダードラインばかり作っていると、根を詰めて疲れてしまいますし、カジュアルラインばかりでは、多少、物足りなさを感じることもあります。

どちらが多くなるかはその時のオーダー次第なので、こちらでどうすることもできないのですが、バランス良くオーダーが入っていると、気持ちを切り替えながらうまく製作を進めていける気がしています。

現在動いているのは、スタンダードライン6足、カジュアルライン8足、それからベビーシューズが1足、修理が1足。なかなか良いバランスだと思います。

posted by cacica at 21:40| 靴のこと・道具のこと

2015年05月27日

「よろしくお願いします」

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お客さまの靴のトップリフト(ヒール接地面)を交換中。
これから海外に転勤とのことで、次の交換は向こうの修理屋さんにお願いすることになるかもしれません。

そんなわけで、トップリフトを剥がしたところに、英語で「よろしくお願いします」と書いておきました。
英語が堪能ではないので、正しい言い回しかどうかは不明です。

posted by cacica at 22:01| 靴のこと・道具のこと

2015年01月22日

リピートオーダーをいただくこと

その時々のオーダー状況によってかわってきますが、今は製作している靴9足中、4足がスタンダードラインのリピートオーダー。割合としては、高めです。2足目以降のオーダーをいただけるというのは、1足目にご満足いただけたということなので、靴を作っている者にとって、とても光栄なことです。

最初の頃は、2足目以降の靴作りは、木型もできているし、1足目よりは楽だろうと思っていました。

確かに、2足目以降の靴作りは、お客さまの足のことも、靴への収まりも、日頃の履き方も、それ以前の靴から推察できるので、作りやすい部分もあります。反面、前の靴で詰められなかったフィッティングを突き詰め、精度を上げていくのは、足数を追うごとに難しくなってくるところです。

今現在持っている知識と技術を総動員して、前の靴をどれだけ上回れるのか。
お客さまの期待にこたえられるよう、日々励んでいます。

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こちらは一足目のお客さまの木型補正の様子。
一足目の靴も、仮合わせを踏まえてより良い履き心地になるよう、最善を尽くします。

posted by cacica at 22:37| 靴のこと・道具のこと

2014年08月21日

靴紐を結ぶとき

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Cacicaではロウ引きの靴ひもを使用しています。
ロウ引きしてある紐は蝋が塗布してあることによって、紐自体は丈夫になっていますが、真新しい時はその成分によって解けやすいことがあります。

幾度か、お客さまから解けてしまうというご意見をいただいたこともあり、最近は納品前に対策をしています。といっても、結び目ができるところを水で濡らし、少し揉むだけ。
結び目の蝋の成分を落とすことによって、しっかり結べるようになるというわけです。
簡単なことですが、これだけでも随分と違います。
靴ひもがすぐに解けてしまう方は是非試してみてください。

posted by cacica at 17:26| 靴のこと・道具のこと

2014年06月04日

採寸

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スタンダードラインは、足に合わせて木型を削り、靴を製作するので、足を採寸する必要があります。
採寸に使用するのは、A4ノート、鉛筆、メジャー、ノギスです。
靴下を履いたまま、立った状態と座った状態で測ります。

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カジュアルラインに使用するのは、ホームセンターで買ってきた木材等で自作した採寸ボード。
身長を測るように当て木をあてて使います。細かい採寸には向きませんが、このボードで測ったサイズを目安に、靴の試着をしていただきます。

posted by cacica at 22:37| 靴のこと・道具のこと

2014年05月10日

ヒールまわりの仕上げ

ヒールの積み上げ部分は木と思っている方も多いようですが、Cacicaの靴では厚くて硬い革でできています。削りから仕上げの工程を、順を追って見てみましょう。

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トップリフト(ヒールの接地面のゴム)をつけたらまとめてグラインダで削りまわし、整えます。
この段階では、まだ革の繊維が確認できるかと思います。

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インクを塗ります。なるべく斑が出ないように。
そして革の表情を損なわないように薄めに。だいたい二度塗りで済ませます。

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ロウをコンロで溶かしながら、塗りつけていきます。

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コテを温めます。
ヒール部分とコバ(靴の周りに出ているバンパーのようなところ)部分で2種類を使い分けます。

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コテをあてて塗りつけたロウを染み込ませていきます。
熱すぎると焦げてしまい、ぬるすぎるとロウが入っていかないので、適温で。
適温かどうかは、水滴を垂らし、その蒸発の具合で確認します。

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余分なロウを布でゴシゴシとふき取ると、ツヤが出ます。
見栄えが良くないので、ゴム面のロウもふき取って、完成です。

コテをあててロウを溶かしこんでいくのは、見栄えよくするためというのもありますが、それよりも、強度を高めるといった意味合いが強いです。

posted by cacica at 23:34| 靴のこと・道具のこと

2014年02月27日

グローブ

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すくい縫い・だし縫いの際に手を保護するためのグローブです。
糸の引っ張り方の癖によって手に擦れる部分が異なるため、形は人それぞれ。自分に合ったものを自分で作ります。右手にくる糸は針の柄に巻きつけて引くため、だいたい左手のみの場合が多いかと思います。

最初は掌まで覆う手袋タイプのものを作って使っていましたが、私のやり方ではそんなに大きくなくても良いと気づき、次に作ったのは指ぬきタイプ。しかし、それではすぐに抜け落ちてしまったので、指ぬきがつながったような今の形に落ち着きました。かれこれ4~5年くらい使っています。

薬指が擦れやすいので、そこだけ少し丈が長くなっているのがポイントです。

posted by cacica at 18:26| 靴のこと・道具のこと

2014年01月14日

型入れ

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型入れは自然光の入るところで、なるべく明るいうちに。
posted by cacica at 21:42| 靴のこと・道具のこと

2014年01月05日

大人の鉛筆

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靴作りを習っていた頃、採寸やパターン・型紙作成は主に鉛筆を使っていました。

それ以来、ずっと鉛筆で通してきましたが、鉛筆は使っていって短くなると、書きにくくなってしまうし、捨て時もよくわかりません。補助軸やシャープペン等も買ってみましたが、太さや描き心地が手に馴染まず、いつの間にか使わなくなっていきました。

それでも代替の良いものがないので、鉛筆を使い続け、極端に短い鉛筆がどんどん溜まっていくという状態がずっと続いていたのですが、昨年の秋に見つけました。「大人の鉛筆」。

鉛筆を模した持ち手から2ミリの太さの芯が出てくるシャープペン(芯ホルダー?)です。
直径はやはり鉛筆よりも少し太いのですが、持ち心地は鉛筆に近いし、何よりも本体を捨てなくて済むのが良いです。
そのままでは採寸の時に使いにくいので少し切って、いつも使っている銀ペンと長さをそろえました。

ついでに、近頃なかなか手に入らなくなってきたボールペンHybridも思い切って奥さん愛用のuniballにかえました。偶然にも長さが揃って気持ちが良いです。

溜まりに溜まった短い鉛筆はコンパスに使います。
鉛筆を消化しきったあとのコンパスについては、その時が来たら考えましょう。

posted by cacica at 20:05| 靴のこと・道具のこと