2020年05月30日

カジュアルライン リピートオーダーにつきまして

sidelaceshoes.png

仕上げまで終わり、木型を抜くのを待っているところ。
木型は、革が靴の形をしっかり覚えるように、充分な時間寝かせてから抜きます。

木型を抜いたら中敷を敷いて、紐を通して完成です。

緊急事態宣言は解除されましたが、まだ外出に不安をおぼえる方も多いかと思います。サイズオーダーであるカジュアルラインは、一度オーダーいただいた靴で特に問題がないようでしたら、工房にお越しいただかなくても同モデル・同サイズでリピートオーダーが可能です。

モデルが異なるとフィット感が若干変わりますので、その場合は工房にて再度ご試着いただくと間違いがないかと思います。

posted by cacica at 20:11| カジュアルライン

2020年04月26日

風合いが増していきます

ysd01.JPG

ysd02.JPG

5年程前にオーダーいただいたサイドレースが修理のため帰ってきました。

カジュアルラインは経年で風合いが増してきた時に、道具然とした表情になれば良いと思って展開していますが、こちらの靴はまさにそんな感じ。丁寧に履き、必要なお手入れはきちんとしていただいていて、これからも長く履いていただけそうです。

以前オーダーいただいた靴の修理はカジュアルライン、スタンダードライン問わず、郵送でも受け付けておりますので、メールにて一度ご相談ください。

posted by cacica at 22:51| カジュアルライン

2019年10月21日

カジュアルライン 新モデル エラスティック

elastic01.jpg

カジュアルラインの新モデル、エラスティックが完成しました。
以前からご要望の多かったスリッポンタイプの靴です。

elastic02.jpg

片側から羽根が伸びて甲を覆う、靴としてはちょっと変わった形。羽根の下端は金具で留まり、上端にはバランスを取るようにこの靴唯一の直線部分を配置しました。踵は既存2モデルと同じ切り返しが入っています。

elastic03.jpg

この羽根は、甲部分に備えたゴム(エラスティック)を隠すためにあります。普段はそのまま脱ぎ履きしますが、履き続けてゴムが緩んで来た際には、金具を外し、羽根を開いて交換できるようになっています。

elastic04.jpg

エラスティックの試着サンプルは各サイズ、ノーマルの足囲のみとなりますので、スリムの履き心地は他のモデルでご確認いただければと思います。

追記
価格を書き忘れましたが、今のところ、既存モデルと同じ価格です。
アッパーのまとめ方が思っていたよりも手間がかかるので、もしかしたら半年後くらいに少し値上げするかもしれません。



posted by cacica at 19:54| カジュアルライン

2019年10月08日

カジュアルライン 試着サンプル製作中

casual201902.jpg

カジュアルラインの新モデルは現在、試着のためのサンプルを製作中です。

当初はお披露目の受注会を予定していましたが、会場とスケジュールの折り合いがつかず、工房のショップスペースオープン期間(毎月20日〜月末)にひっそりお披露目となる予定。ひとまず今月20日までの完成を目指します。

カジュアルラインの木型は現在のスタンダードライン(足を採寸して製作するライン)の一世代前の木型になりますが、当工房の木型の特徴が分かりやすく出ていますので、スタンダードラインをご検討の方にも履いていただけると嬉しいです。

靴の詳細はまた後ほど。

posted by cacica at 23:09| カジュアルライン

2019年07月31日

カジュアルライン 新モデル

casual201901.jpg

カジュアルラインの新しいモデルを作っています。2013年の展開から今まで、サイドレースとダービーの2モデルでやってきたので、これが初めてのモデル追加でもあります。

足を採寸して木型から靴を作るスタンダードラインとは違って、カジュアルラインは試着サンプルで履き心地を確認してオーダーいただく、サイズオーダーのラインです。改まった場ではなく、日々の中で気軽に履いていただける革靴を目指して製作しています。

新しいモデルは秋口にお披露目の受注会を予定しています。進捗状況と併せて、受注会のこともご案内できればと思っておりますので、どうぞお楽しみに。

posted by cacica at 22:48| カジュアルライン

2017年10月10日

踵部分の工夫

kakato01.jpg

カジュアルラインのカカト部分の切り替えは、デザイン上のアクセントでもありますが、考え方としては型入れ時の歩留まりを良くするため。無駄を省き、少しでも価格を抑えたいのです。

kakato02.jpg

そうは言っても、使用している馬革は細かい傷や染みが多いので、こんなにきれいには型紙を並べられないですけどね。
posted by cacica at 20:21| カジュアルライン

2017年04月13日

カジュアルライン新色「マーマレード」

marmalade.jpg

思い浮かべていただくキャメルという色味よりも、少し黄味がかった色かと思います。
今月末からの川越の受注会でお披露目です。

カジュアルライン受注会
「Cacica in ソコノワ 2017」
会期:4月29日(土)〜5月14日(日)
時間:12:00〜20:30
会場:ソコノワ(川越市南通町16-5 1F)
※在店日はまた改めてご案内させていただきます。
posted by cacica at 23:28| カジュアルライン

2016年04月10日

ダービー ディアスキン

derby_w.jpg

先日のサイドレースに続き、ディアスキンを使ったダービーのサンプルも仕上がりました。
サイドレースに比べると、より革靴らしい顔つきですが、気障っぽい感じはないので、こちらも普段使いに取り入れていただきたい一足です。

材料費の都合上、ディアスキンはホースレザー+3,240円のオプション扱いとなりますが、商品として展開させたからには、たくさんの方に履いていただきたいということで、今年いっぱいはオプション料金なしでオーダーいただけることとしました。カジュアルラインは試着をしてのサイズオーダーとなりますので、この機会に是非お試しいただければと思います。

posted by cacica at 23:55| カジュアルライン

2016年04月02日

サイドレース ディアスキン

sidelace_w.jpg

新しい素材ディアスキンで製作したサイドレースのサンプルです。
白い靴というとちょっと怯んでしまうかもしれませんが、気負わずにスニーカーのように履きこなしていただきたい一足です。

posted by cacica at 22:28| カジュアルライン

2016年03月24日

新しい素材

deerskin01.jpg

カジュアルライン用に仕入れた新しい素材、タンニンなめしのディアスキンです。
軽くしなやかで、きれいな発色。
靴のサンプルも完成していますので、近いうちにアップしますね。

原皮:ニュージーランド産
なめし:奈良県

posted by cacica at 22:27| カジュアルライン

2016年02月04日

カジュアルライン 新素材準備中

newlineup.jpg

カジュアルライン用に良いと思える素材を見つけたので、現在サンプル製作中。
うまくまとまれば、春の受注会のタイミングでお披露目の予定です。

posted by cacica at 20:47| カジュアルライン

2015年04月27日

カジュアルライン ダービー メンズサイズ

derbymens.jpg

ダービーの試着サンプルがサイズ24.5pに続いて、25、25.5、26pも完成しました。
足囲は現在「ノーマル」のものしかありませんので、足囲「スリム」をお試しいただく場合はサイドレースを履いて参考にしていただければと思います。

posted by cacica at 22:28| カジュアルライン

2015年04月23日

ハンドメイドの既成靴という選択

カジュアルラインは、試着をしてサイズを選んでオーダーいただくというシステムを採っており、足に合わせての調整は行っていません。ハンドメイドの既成靴ともいうべきものです。

そう聞くと、それは工場生産の既成靴はどう違うのかという疑問が湧いてくるかもしれません。

ひとつには手作りの場合、革の性質を見極めながら製作ができるという点が挙げられます。
工場生産の場合、全ての工程を一人の人が行うということはあまりありませんので、
一つの工程でベストが尽くされていても、それが次の工程で全て活かされるとは限りません。

turikomi02.jpg
それに対して、ハンドメイドでは、一つ一つの工程で革の状態を確認しながら、
最適な状態で靴を製作していくことができます。
その結果、革に過度な負担をかけることなく、履き心地の良い靴を作ることができるのです。

もう一つには木型の形状が挙げられます。
工場生産の靴では成形性を優先するため、木型の形状は単調なものになりがちです。
特に、木型の底面は全くのフラットだったり、極端に丸くなったりしているものが多くみられます。
では、カジュアルラインで使用している木型の底面はどうかというと、こんな感じです。

casual_kigata01.jpg
ちょっとわかりにくい写真になってしまいましたが、足の裏を親指側から見たところです。
足の裏の形に近づけているのが、なんとなくおわかりいただけるでしょうか。
これは底面ですが、上面もおおよそ同じことが言えます。
今までのオーダーで得られたデータを元に、違和感をおぼえない程度に足の形に近い形状にしているのです。
成形にはひと手間かかりますが、こうすることで、足馴染みを良くしています。

既成の靴の難点はサイズにありますが、
カジュアルラインでは一つの足長に対して2つの足囲を用意することによって、
より多くのお客さまにフィットする靴をご提供できればと思っております。

posted by cacica at 23:07| カジュアルライン

2015年03月21日

ヒールとつま先の修理 後編

昨日の修理の続きです。

syuuri06.jpg
新しくパーツを切り出し、程良い形にしたら、本体に接着します。

syuuri07.jpg

syuuri08.jpg
ヒール・つま先ともにグラインダで削りまわします。
ギリギリまで荒削りをしてから仕上げ削りをして整えます。

syuuri09.jpg
インクを塗って、つま先には補強の釘を打ちます。

syuuri10.jpg
syuuri11.jpg
コテをあてて艶を出し、靴磨きをして修理完了です。

今回はカジュアルラインでしたが、スタンダードラインの靴でも、もちろん修理は可能です。
オーダーいただいた靴でしたら、工房宛にお送りいただいても修理はお受けいたします。
その際は事前にご連絡をいただけると助かります。

posted by cacica at 23:43| カジュアルライン

2015年03月20日

ヒールとつま先の修理 前編

syuuri01.jpg
お客さまから修理ご依頼の靴が届きました。
ノコギリのような工具の描いてある素敵なお手紙付きです。

syuuri02.jpg

syuuri03.jpg
確認させていただくと全体的に状態はとても良く、消耗品であるトップリフト(ヒール接地面)とつま先の革のみが減っていました。修理のタイミングもちょうど良いと思います。
丁寧に履いていただき、ありがとうございます。

syuuri04.jpg

syuuri05.jpg
お客さまに修理箇所と料金のご案内をし、確認がとれたら修理作業に入ります。
今日はそれぞれのパーツを剥がすところまでやりました。

posted by cacica at 23:25| カジュアルライン

2015年02月27日

カジュアルライン ダービー メンズサイズ

mens.jpg

今まで展開していなかったカジュアルライン・ダービーのメンズサイズを製作中です。
が、色々とやることが重なり、作業は遅々として進まず。
5月に展示会を予定しているので、それまでにはサンプルを揃えたいと思っています。

posted by cacica at 22:48| カジュアルライン

2014年10月10日

カジュアルライン メンズサンプル

menssample.jpg

カジュアルラインのメンズサンプルが出来上がってきています。
今作っているのは、サイドレースのメンズ24.5pから26pまでの足囲ノーマル・スリム。
あと、仕上げが2足、ソール周りの作業が残っているのが1足なので、今日中には全て完成しそうです。

14日(火)からの展示会でのお披露目となります。

posted by cacica at 12:29| カジュアルライン

2014年10月08日

靴箱のラベル

boxes.jpg
カジュアルラインの靴箱の側面にはモデル、サイズ、色等を書いたラベルが貼られているのですが、よく見ると、少し黄色く焼けて古びた感じになっているのがわかるかと思います。

reporting.jpg
実はこれ、奥さんの実家で眠っていた昔のレポート用紙の裏面を使って作っているのです。
言わなければ誰も気が付かないかもしれない、小さな演出です。

posted by cacica at 21:47| カジュアルライン

2014年08月12日

カジュアルライン メンズ試作

casualsample.jpg

展示会やイベントの際、カジュアルラインのメンズサイズの要望を多くいただいたので、とりあえず自分用のものを作ってみました。あとは木型を抜いて、靴紐と中敷を入れれば完成。アッパー用の革が少し薄いこともあり、実用にどれだけ耐えられるかが不安なので、少し歩いてみてから仕様を検討したいと思います。

レディース22.5pと並べてみると、サイズバランスの関係か、ちょっと雰囲気が違いますね。

posted by cacica at 06:54| カジュアルライン

2014年04月15日

カジュアルライン 革について

casualleather.jpg
カジュアルラインの靴の表革には、オイルを含んだ馬革を使用しています。
レディースのみの展開になるため、軽さとしなやかさを重視したということもありますが、この革を選んだのは何よりも風合いが良かったから。馬が生きていた頃にできた傷も、オイル斑もたくさんありますが、銀面(革の表面)の活き活きとした感じは本当に素晴らしいです。

オイルを含んでいるため銀面がやや柔らかく、ぶつけるとへこむこともありますが、擦り傷はつきにくいので、長く愛用していただける素材だと思います。

原皮:ヨーロッパ産
なめし:兵庫県

posted by cacica at 08:04| カジュアルライン