
スタンダードライン用に、シューツリーができました。
シューツリー、靴に詳しくない方には、シューキーパーと言った方がピンとくるかもしれません。
靴を脱いだ後(できれば中の湿気を放出させてから)、靴に入れておくもので、靴の型崩れを防いだり、履き皺やソールの反り返りを元に戻したりするために使用します。

スタンダードラインのレザーソールパッケージを展開するにあたり、自分でレザーソールの靴を履いた際に気になったのが、ソールの反り返りでした。今まではラバーソールだったので、ソールに反る癖はつきましたが、つま先が擦れにくくなる程度で、そこまで気になるものではありませんでした。
ソールが革になるとどうしても癖が付きやすく、元にも戻りにくいのです。
それでは履き皺も伸びませんし、靴を傷める原因になってしまうのではないか、そう思い、シューツリーの開発をはじめました。

開発の過程等は、インスタグラムをご覧いただいている方ならご存知かもしれません。
色々と試行錯誤を繰り返して、木型屋さんと家具職人さんにご協力をいただいて、ようやく納得のいくものが完成しました。

オーダー靴の付属品らしく、木型を元に製作した3ピース式で、ソール面は補正がある場合を考慮し、また、湿気を少しでも逃がせるように、成形に無理がない程度に抉ってあります。ヒールは入れやすいように少し小さめに。

このままで良い場合もあるかと思いますが、基本的にはこれを元に、お客さまの靴にピッタリと収まるよう、さらに削る、革を貼る等の調整をして納品となります。紐の色と金具の種類はいくらかお選びいただけるようにする予定です。

価格は靴と同時にオーダーいただきますと32,000円+税、後からオーダーいただいた場合は36,000円+税となります。開発の背景のとおり、主にレザーソール用を考えておりますが、ラバーソールパッケージのお客さまもオーダー可能です。納期は4ヶ月程を考えておりますが、先にも触れたように色々な方に協力していただいて製作しておりますので、いくらか前後するかもしれません。

サンプルは工房にありますので、お越しの際はご覧いただければと思います。
posted by cacica at 17:21|
スタンダードライン