2015年02月11日

工房改装日誌 2

yuka04.jpg
前回から2回程で、床の塗装の全てを剥がし終えました。
剥がしつつも水拭きはしていましたが、これからもう一度、全体を水拭きして薬剤をしっかり落とし、仕上げの塗装に入っていく予定です。

curtain02.jpg
キッチンとを隔てるカーテンも高さを調整し、上部にできた隙間はシーチングで覆いました。

blind01.jpg
南側の掃出し窓にはブラインドを。
一番明るいところなので、ここで革を広げて型入れができるようにしようと思っています。

posted by cacica at 22:58| 工房改装日誌

2015年02月02日

工房改装日誌 1

年明けから靴の製作で手一杯の状態が続いていましたが、1月末からようやく工房の改装にとりかかりました。せっかくなので、進行状況を記録していきたいと思います。

住んでいた頃リビングだったところは、接客・製作スペースにする予定です。

curtain01.jpg
まずは台所が見えないように、ワイヤーを張り、カーテンを掛けました。
位置がやや高めになってしまいましたね。
少し圧迫感がある気がするので、丈を調整して、後でもう少し下げても良いかもしれません。

床は入居当時からなぜかコンパネのようなオレンジ色なので、塗装をはがして塗りなおすことにしました。

yuka01.jpg
剥離剤で塗装を浮かしてから、金ベラでこそげ落としていきます。
剥離剤を塗ってからしばらく放置しておく時間も必要ですし、一度にこそげ落とせる範囲も限られるので、作業はなかなか捗りません。

yuka02.jpg
剥離剤の塗布量によるのか、前の塗装の厚みによるのか、剥離斑ができていますが、下地としては、これはこれで良い感じになると思います。

yuka03.jpg
今まで数時間の作業を3~4回程繰り返したでしょうか。それでも少しずつ進めてようやく部屋の半分くらい。コツも掴めてきたので、いくらか手早く進められるようになってきましたが、まだ時間はかかりそうです。

posted by cacica at 20:16| 工房改装日誌

2015年01月22日

リピートオーダーをいただくこと

その時々のオーダー状況によってかわってきますが、今は製作している靴9足中、4足がスタンダードラインのリピートオーダー。割合としては、高めです。2足目以降のオーダーをいただけるというのは、1足目にご満足いただけたということなので、靴を作っている者にとって、とても光栄なことです。

最初の頃は、2足目以降の靴作りは、木型もできているし、1足目よりは楽だろうと思っていました。

確かに、2足目以降の靴作りは、お客さまの足のことも、靴への収まりも、日頃の履き方も、それ以前の靴から推察できるので、作りやすい部分もあります。反面、前の靴で詰められなかったフィッティングを突き詰め、精度を上げていくのは、足数を追うごとに難しくなってくるところです。

今現在持っている知識と技術を総動員して、前の靴をどれだけ上回れるのか。
お客さまの期待にこたえられるよう、日々励んでいます。

kigatakezuri.jpg
こちらは一足目のお客さまの木型補正の様子。
一足目の靴も、仮合わせを踏まえてより良い履き心地になるよう、最善を尽くします。

posted by cacica at 22:37| 靴のこと・道具のこと

2014年11月19日

お客さまの靴

kwkm01.jpg

先日納品いたしました、川口市のお客さまです。
初夏の展示会の際にオーダーいただいた靴になります。

既成の靴ではいつも小指が当たってしまうとのことで、足を拝見すると、足の内側にボリュームがあり、そのために靴の中で足が外側に押し出された結果、小指が当たってしまうようでした。
小指が当たるというと、木型の外側面に補正を施すと思いがちですが、このような場合、いくら外側に補正をしても、その分、足が外に押し出されてしまうため、効果は得られません。足のボリュームのある木型の内側に肉付けをし、靴の中で足が適切な位置に収まるようにすることが必要になってきます。

その他、小さめな踵に合わせて木型の踵付近も削ってあります。
踵付近は削りすぎても当たりが生じてしまうので、あまり攻めすぎないようにした結果、若干のゆとりが残りましたが、フィッティングに関しては無事、「足が包みこまれる感じがして心地良い」との感想をいただきました。

kwkm02.jpg

アッパー、ソールの色は、仮合わせの際にオーダーいただいた奥さまのカジュアルラインの色に合わせて決めていただきました。使用している革は違えどもお揃いの2足、仲の良いお二人によくお似合いでした。

○仕様(メンズ)
表革:栃木レザースムース 黒
裏革:ナチュラル
手縫いステッチ:こげ茶
靴紐:こげ茶
ソール:こげ茶(ゴム部分のみ黒)

posted by cacica at 20:30| スタンダードライン

2014年10月10日

カジュアルライン メンズサンプル

menssample.jpg

カジュアルラインのメンズサンプルが出来上がってきています。
今作っているのは、サイドレースのメンズ24.5pから26pまでの足囲ノーマル・スリム。
あと、仕上げが2足、ソール周りの作業が残っているのが1足なので、今日中には全て完成しそうです。

14日(火)からの展示会でのお披露目となります。

posted by cacica at 12:29| カジュアルライン

2014年10月08日

靴箱のラベル

boxes.jpg
カジュアルラインの靴箱の側面にはモデル、サイズ、色等を書いたラベルが貼られているのですが、よく見ると、少し黄色く焼けて古びた感じになっているのがわかるかと思います。

reporting.jpg
実はこれ、奥さんの実家で眠っていた昔のレポート用紙の裏面を使って作っているのです。
言わなければ誰も気が付かないかもしれない、小さな演出です。

posted by cacica at 21:47| カジュアルライン

2014年08月21日

靴紐を結ぶとき

water.jpg

Cacicaではロウ引きの靴ひもを使用しています。
ロウ引きしてある紐は蝋が塗布してあることによって、紐自体は丈夫になっていますが、真新しい時はその成分によって解けやすいことがあります。

幾度か、お客さまから解けてしまうというご意見をいただいたこともあり、最近は納品前に対策をしています。といっても、結び目ができるところを水で濡らし、少し揉むだけ。
結び目の蝋の成分を落とすことによって、しっかり結べるようになるというわけです。
簡単なことですが、これだけでも随分と違います。
靴ひもがすぐに解けてしまう方は是非試してみてください。

posted by cacica at 17:26| 靴のこと・道具のこと

2014年08月14日

クォーターブローグ

長らく「coming soon」となっていたクォーターブローグをスタンダードラインのページにアップしました。

quarterbrogue.jpg
つま先と紐穴周辺のみに穴飾りのある靴。
程良くカジュアルな印象で、守備範囲の広い一足になります。

posted by cacica at 19:49| スタンダードライン

2014年08月12日

カジュアルライン メンズ試作

casualsample.jpg

展示会やイベントの際、カジュアルラインのメンズサイズの要望を多くいただいたので、とりあえず自分用のものを作ってみました。あとは木型を抜いて、靴紐と中敷を入れれば完成。アッパー用の革が少し薄いこともあり、実用にどれだけ耐えられるかが不安なので、少し歩いてみてから仕様を検討したいと思います。

レディース22.5pと並べてみると、サイズバランスの関係か、ちょっと雰囲気が違いますね。

posted by cacica at 06:54| カジュアルライン

2014年06月15日

素材について

tannedkip.jpg

サイトに、素材についてのページを追加しました。
オーダーで使用している革の詳細がご確認いただけます。
http://cacica.net/material.html
スタンダードライン、カジュアルライン、どちらのページも素材の欄からリンクしています。
今後、少しずつ充実させていければと思っております。

posted by cacica at 23:18| スタンダードライン

2014年06月04日

採寸

saisunnote.jpg

スタンダードラインは、足に合わせて木型を削り、靴を製作するので、足を採寸する必要があります。
採寸に使用するのは、A4ノート、鉛筆、メジャー、ノギスです。
靴下を履いたまま、立った状態と座った状態で測ります。

saisunboard.jpg

カジュアルラインに使用するのは、ホームセンターで買ってきた木材等で自作した採寸ボード。
身長を測るように当て木をあてて使います。細かい採寸には向きませんが、このボードで測ったサイズを目安に、靴の試着をしていただきます。

posted by cacica at 22:37| 靴のこと・道具のこと

2014年06月03日

ソールのつま先部分

tumasaki.jpg

Cacicaの靴のソールはスタンダードラインもカジュアルラインも、合成クレープでできています。
返りが良く滑りにくい素材で、アスファルトやタイル等が多い都市部を歩くのに適していると考えているからです。

最近はソールのつま先部分にのみ、革を使用しています。
一つは、つま先が削れてきたときに交換が容易になるように。

もう一つの理由は、カーペットの上を歩く際に、つまづきにくくするためです。
カーペットというと語弊がありますが、ショッピングセンター等にあるような起毛素材の床はゴムとの摩擦係数が高く、少しかすっただけで大げさにつまづいてしまうことがあるため、革底が滑ることを逆手にとって、それを防いでいるのです。

あまり見ることのない仕様ですが、使いやすさを考えた工夫の一つです。

posted by cacica at 23:35| スタンダードライン

2014年05月29日

キャップトウ

cappedtoe.jpg

一足は持っていたい、定番といえる靴。
シンプルで凛とした佇まいが魅力です。

posted by cacica at 23:25| スタンダードライン

2014年05月15日

スタンダードライン 始動

以前までの「パターンオーダー」にかわり、「スタンダードライン」が始動します。

今までの靴作りはトラディショナルな靴の形の間隙に、いかに自分らしさを入れていくかということを考えていましたが、これからのそれは、昔からある形に忠実であることを心掛けていきます。自分らしさを消していくので、目に見える部分で個性が見られるのは、素材の選び方、細かいところの仕様、ラインを描くときの癖くらいになるでしょうか。どのような部分が残っていくのか、自分でも楽しみです。

また、アッパーをシンプルにした分、それだけ目に見えない部分に力を注げるようになりました。
今まで以上に履き心地の向上に力を入れていきたいと思います。

靴の雰囲気も普遍的なものとなり、より皆さまの日常の足元に寄り添うものになるのではないかと思います。

まだ画像が間に合っていない箇所もありますが、スタンダードラインのページをアップしましたので、是非ご覧になってください。→standard-line

fb.jpg
こちらはフルブローグ。
穴飾りが全体に散りばめられ、つま先がウイングチップになっている靴です。
カジュアルな雰囲気なので、お休みの日の一足に最適です。

posted by cacica at 21:40| スタンダードライン

2014年05月10日

ヒールまわりの仕上げ

ヒールの積み上げ部分は木と思っている方も多いようですが、Cacicaの靴では厚くて硬い革でできています。削りから仕上げの工程を、順を追って見てみましょう。

siage01.jpg
トップリフト(ヒールの接地面のゴム)をつけたらまとめてグラインダで削りまわし、整えます。
この段階では、まだ革の繊維が確認できるかと思います。

siage02.jpg
インクを塗ります。なるべく斑が出ないように。
そして革の表情を損なわないように薄めに。だいたい二度塗りで済ませます。

siage03.jpg
ロウをコンロで溶かしながら、塗りつけていきます。

siage04.jpg
コテを温めます。
ヒール部分とコバ(靴の周りに出ているバンパーのようなところ)部分で2種類を使い分けます。

siage05.jpg
コテをあてて塗りつけたロウを染み込ませていきます。
熱すぎると焦げてしまい、ぬるすぎるとロウが入っていかないので、適温で。
適温かどうかは、水滴を垂らし、その蒸発の具合で確認します。

siage06.jpg
余分なロウを布でゴシゴシとふき取ると、ツヤが出ます。
見栄えが良くないので、ゴム面のロウもふき取って、完成です。

コテをあててロウを溶かしこんでいくのは、見栄えよくするためというのもありますが、それよりも、強度を高めるといった意味合いが強いです。

posted by cacica at 23:34| 靴のこと・道具のこと

2014年04月15日

カジュアルライン 革について

casualleather.jpg
カジュアルラインの靴の表革には、オイルを含んだ馬革を使用しています。
レディースのみの展開になるため、軽さとしなやかさを重視したということもありますが、この革を選んだのは何よりも風合いが良かったから。馬が生きていた頃にできた傷も、オイル斑もたくさんありますが、銀面(革の表面)の活き活きとした感じは本当に素晴らしいです。

オイルを含んでいるため銀面がやや柔らかく、ぶつけるとへこむこともありますが、擦り傷はつきにくいので、長く愛用していただける素材だと思います。

原皮:ヨーロッパ産
なめし:兵庫県

posted by cacica at 08:04| カジュアルライン

2014年04月06日

セミブローグ 製作中

semi.jpg
フルブローグを追うように、セミブローグ製作中です。
ギンピング(革の端のギザギザ)なしの仕様にしたこともあり、さっぱりとした印象。
これからソール周りの作業に入ります。

posted by cacica at 22:34| スタンダードライン

2014年03月15日

22cm 展開スタートです

22cm.jpg

今まで、カジュアルラインの最小サイズは22.5pでしたが、昨年の展示会の際に思っていたよりも需要があったので、さらに小さなサイズ22pを製作しました。他のサイズと同じく、サイドレースとダービー、それぞれノーマルとスリムの2つの足囲をご用意しております。
小さい足のお客さま、お待たせいたしました。

また、毎年コラボレーションで靴を製作している大宮のAHAVAでも、今年はカジュアルラインのサンプルを置いていただいております。22.5pのノーマル、24.5pのスリムの2サイズとなりますが、手にとってご覧になりたい方は是非。

AHAVA
 さいたま市大宮区大門町3−63
 048-647-5677
 12:00〜20:00(水曜定休)

posted by cacica at 23:14| カジュアルライン

2014年03月13日

フルブローグ つり込みまで

turikomigo.jpg

製作中のフルブローグサンプルがつり込みまで進みました。
今までとパターンバランスを少し変えて作っています。

posted by cacica at 22:46| スタンダードライン

2014年02月27日

グローブ

glove.jpg

すくい縫い・だし縫いの際に手を保護するためのグローブです。
糸の引っ張り方の癖によって手に擦れる部分が異なるため、形は人それぞれ。自分に合ったものを自分で作ります。右手にくる糸は針の柄に巻きつけて引くため、だいたい左手のみの場合が多いかと思います。

最初は掌まで覆う手袋タイプのものを作って使っていましたが、私のやり方ではそんなに大きくなくても良いと気づき、次に作ったのは指ぬきタイプ。しかし、それではすぐに抜け落ちてしまったので、指ぬきがつながったような今の形に落ち着きました。かれこれ4~5年くらい使っています。

薬指が擦れやすいので、そこだけ少し丈が長くなっているのがポイントです。

posted by cacica at 18:26| 靴のこと・道具のこと